スズキクロスビーの乗り心地はどうなの？酔うって本当！？

 

クロスオーバーSUV型のスズキ・クロスビーですが、乗り心地はどうなのでしょうか？

クロスオーバーなので街乗りにも対応している分、乗り心地は基本的には悪くないはずですが、SUVとしてのオフロード対応などがどこまで乗り心地に影響するのか。

噂では車酔いしやすいという意見もあります。

クロスビーの乗り心地は本当のところどうなのか、果たして車酔いしやすいという噂は本当なのか、そのあたりを見ていきましょう。

 

口コミから見えるクロスビーの乗り心地

引用：http://www.suzuki.co.jp/car/xbee/interior/

クロスビーの乗り心地について、いくつか口コミを見ていきましょう。

まずは、スズキの公式ホームページにある大試乗会での口コミを見ていきましょう。

基本的にはポジティブなコメントにあふれています。

当然スズキのサイトですから、必要以上にネガティブなコメントを載せる理由もありませんが。

たとえば次のようなコメントがありました。

ハスラーと比較すると、フロントデザイン、着座姿勢、使い勝手はよく似ていますが、余裕が違います。窮屈感は全くありません。いざと言う時の馬力もありますし、乗り心地も良く、ハスラーのように大きく揺れたりしません。荷室とタンクが少し小さいのは残念ですが、コンパクトなパッケージングなのに、居住性は十分。天井も大きく、キューブ以上に快適かも知れません。（女性60代）

デカハスラーといわれて久しいクロスビーですが、大きくなった分、安定感も増して、揺れもかなり収まっているようです。

しかし、必ずしも肯定的な口コミばかりではありません。

今度は中古車販売のカーセンサーに寄せられた口コミの１つをご紹介します。

一番の不満点はフロントシート。 好みが分かれるかもしれないですが、ホールド性がほぼなく、またクッションもふわふわなので、カーブで体が踏ん張れないだけでなく、路面からの衝撃を吸収するどころかポヨンポヨンと揺すられる感覚（座面の振動の収まりが悪い）が非常に違和感で、今まで車酔いをしたことがない私が助手席に乗って10分で酔いました。。。 せっかくワインディングを走っても楽しそうな足回りなのに、シートがこれでは台無し。代車のワゴンRのシートのがマシでしたし、自分でお金を出してでもシートをレカロ製に変えたいくらいです（笑）（男性２０代）

他にも、こうした「車酔いする」というコメントが散見されました。

再び、スズキの大試乗会の公式ページをみて、はたして同様の車酔いのコメントがあるか見てみました。

さすがに見つかりませんね。

では車酔いの話は、ごく限られた人だけの感想なのでしょうか？

でも、そうでもなさそうなのです。

多くの肯定的なコメントの中に、たとえばこのようなものもありました。

クロスビーは車高が高くて運転しやすいです。（男性30代)

もう１つはこれ。

ドライブに行きたくなるよ。トークが弾むよ。視界が広くて眺めが最高で、気分爽快だよー。ハッピーシーズンになる事、間違いない!(女性50代)

これらに共通するのは、車高が高いということではないでしょうか？

車高が高く、シートがふわふわしていたら、車酔いする、ということでしょうか？

車酔いする理由

そもそも、車酔いはなぜ起きるのでしょうか？

一般社団法人　日本耳鼻咽喉科学会によると、乗り物酔いの原因は以下のようなものだそうです。

人のからだには倒れたりしないように、自動的に姿勢を保つ調整機能（反射）があり、これを平衡機能〈へいこうきのう〉といいます。この働きには内耳にある前庭〈ぜんてい〉や半規管という器官が重要な役をしています。乗り物に乗って、発進・停止の反復、スピードの変化、前後・左右・上下（最も酔いやすい刺激）・回転などの刺激を内耳が受けると、その情報が脳へ送られるのですが、慣れない刺激がくり返されると情報過多となり、脳が混乱して、自律神経に異常な信号を送ってしまいます。そうすると、生あくび、生つば、冷や汗、顔面蒼白、手足の冷感、気持ち悪さなどをおこし、ついには吐くなどの症状が出てしまうのです。

いわゆる三半規管ですよね。

ここでいう「慣れない刺激」というのが重要でしょう。

慣れている視覚刺激であれば、簡単に次はどうなるか予測ができます。

ですから、予想通りの体の傾きになる場合、特に脳に混乱は起きません。

 

しかし、ジェットコースターのような非日常の動きだとどうでしょうか？

これまで体験したことのないような上下反転する動き、強い遠心力、などなどで、いったい今の体の向きがどうなっているのか、脳は予測と実際のずれで混乱してしまい、結果として乗り物酔いが起きてしまいます。

 

では、車の場合はどうでしょうか？

よくいわれることですが、運転しているときは車酔いしないといわれています。

前出の口コミを見ていきますと、実際にドライバーとして試乗した人たちの感想はほとんど「乗り心地がよかった」というもので、だれも車酔いについて言及はしてません。

 

しかし、例として挙げた「車酔いした」という口コミは、助手席に座っていた方でした。

運転手は、次はブレーキを踏む、次はアクセル、次は右に曲がる、というように、自分自身で運転するがゆえに、次にどのような方向でどんな強さの加速、力が自分の体にかかるか、簡単に予測できます。

しかし、助手席ではそうはいきません。

それが助手席の人が車酔いしやすい理由です。

では、すべての車で助手席の人が酔うわけではありません。

クロスビーならではの乗り心地が関係しているのでしょうか？

クロスビー特有の乗り心地

引用：http://www.suzuki.co.jp/car/xbee/

結局、クロスビーがクロスオーバーSUV型であることがすべての始まりといえます。

街乗りの快適さを実現するには、シートは固すぎず、ある程度の柔らかさ、快適さが求められます。

その一方で、山道など曲がりくねったり加速減速したりするオフロードでも快適に走りを実現したいわけで、そうなると車高も高くする必要がでてきます。

そしてエンジン出力やトルクなどの性能もある程度上げていく必要があります。

 

 

そうなるとどうなるか？

例えるならば、バネの上にヤジロベーを置いたようなものです。

シートのめり込みがある種の時間差となり、頭で予測するよりもワンテンポ遅れて体が動きます。

そして車高が高い分、車の揺れに対して頭の揺れも大きくなります。

地震の時に高階層のほうが揺れやすいのと同じ原理です。

結果として、時間的にも、傾き的にも、実際の頭で予測する状態よりもずれた形になってしまいます。

そう、これが噂にでている「車酔いしやすい？」という口コミの理由になるわけです。

 

 

ではクロスビーの乗り心地は車酔いしやすく最悪なのでしょうか？

いえいえ、そうではありません。

これまで街乗りの車にしか乗ったことない人にだけ、すこし慣れるのに時間が必要というだけです。

それも、ドライバーではなく、助手席などに座っている人だけに言えることです。

クロスビーの乗り心地を支える快適装置

引用：http://www.suzuki.co.jp/car/xbee/comfort/

クロスビーには運転しやすさをサポートする快適装置が用意されています。

その１つが、前席の高いヒップポイントです。

お尻の位置をすこし上に設定することにより、みはらしがよくなり、運転が快適になります。

そのほか、チルトステアリング、シートリフター、シートスライドを組み合わせることにより、ドライバーに最適な運転環境を提供します。

実は、「車酔い」といういくつかのコメントは、ドライバーにとっては運転の快適さを実現するための高いヒップポイントと裏表の関係にあるのです。

クロスビー乗り心地のまとめ

クロスビーの乗り心地は、ネットの口コミをみると、賛否両論のように一見思えます。

そのなかで、気になるコメントとして「車酔いしやすい」という内容が散見されます。

実は、ヒップポイントを高くして見晴らしをよくする工夫と、街乗りを快適に実現するための柔らかめのシートがその理由だったのです。

運転しない方には慣れが必要ですが、ドライバーにとっては乗り心地をかなり改善する特徴といえます。

ぜひ、実際に運転してみて、クロスビーならではの乗り心地の良さを実感してみてください。

おすすめの記事はこちら！
⇒クロスビーの色で人気なのはどれ？あの色が上位！？

⇒スズキクロスビーの評価や評判とは？気になる口コミを調査した！

⇒クロスビーは売れてない？売れてる？気になる人気度をチェック！

⇒クロスビー試乗レポートをご紹介！試乗動画で気になる点をチェック！

⇒スズキクロスビーを安く買う方法はあるの？意外なポイントとは？