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各自動車メーカーは車の購入を検討している方に車の良さを知ってもらうため、色鮮やかなカタログの制作に力を注いでいます。
外装・内装だけでなく、機能面や各種パーツがいかに充実しているか盛んにアピールしています。
カタログを眺めていると、終わりのページぐらいに「車種別環境情報」が掲載されています。
車のスペック・燃費・車体重量などが掲載されていますが、それらとは別に「駆動方式」の欄で「2WD・4WD」という文字を見かけます。
「よく聞く言葉だけどどんな違いがあるの?」と疑問に思ってしまう方もいるでしょう。
今回の記事では「スズキクロスビーの2WD車と4WD車のどっちがいいのか?」とお悩みの方に、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
クロスビーはこれから人気が出る車
スズキクロスビーは世代や性別に関係なく愛される優しいデザインです。
最小回転半径が4.7mと小回りが利き、女性でも運転しやすくあらゆる場面で活躍してくれるでしょう。
また全長3,760㎜と小型ながら、全高1,705㎜・全幅1,670㎜に合わせて室内は広くなっています。
乗り降りもしやすく、座席の位置が高いので眺めが良いのも運転のしやすさの理由です。
充実した安全装備、後部座席の広い足下、荷室の広さ、燃費の良さなど、人気があるのも納得です。
2WDと4WDはどっちがいいのか?
2WD車と4WD車の違いは単純に言うと、タイヤ4つのうち4つ全体に動力を伝え車を動かすのが4WD、前輪または後輪のどちらか一方の2つのタイヤに動力を伝える(もう片方は車の動きに合わせて回っているだけ)のが2WDです。
それぞれメリット・デメリットがありますので、違いについてお話します。
クロスビー2WDのメリット
- 燃費がよく維持費が安く済む
一般的に2WD車の車両重量は、4WD車と比べて同じか軽くなります。
今回ご紹介する「スズキクロスビー」も2WD車の車両重量は960㎏で、4WD車(1000kg)
に比べ40㎏軽くなっています。
軽量である分、燃費がよくなっています。
燃料消費率は22.0㎞/Lで、4WD車(20.6㎞/L)に比べて1.4㎞/L燃費がよくなっています。
ただし、この燃費消費率はサーキット場のような専用コースで、プロのドライバーが一定の条件で走行してはじき出した数値です(実際の燃費は燃料消費率の70~80%であるのが一般的です)。
通常の利用では乗車人数・積載物の量・アイドリングの時間・エアコンの使用状況・急発進や急加速の頻度・タイヤの空気圧などによって燃費が変わってきます。
実際「日本最大級の車SNSサイト みんカラ」のある投稿者のデータによると1700㎞を走り、満タン法(満タン状態から次の満タン給油までに減ったガソリン量を走行距離で割ったもの)で計測すると、平均燃費は18.65km/L。(2〜4人乗車)でした。
ガソリン価格は常に変動するので、燃費18㎞/Lなら旅行だけでなく、通勤や家族の送迎に大活躍してくれるでしょう。
- 税金面での優遇措置が大きい
スズキクロスビーの2WD車は、国土交通省審査「平成27年度 燃費基準+5%」達成しています。
この基準を達成すると自動車取得税20%、自動車重量税25%の減免を受けることができます。
クロスビー2WDのデメリット
- 4WD車に比べ、走行安定性は見劣りする
クロスビーの2WD車のデメリットは燃費の良さから、普段使いではさほど気にはなりません。
しかし、日本は島国でありながら四季折々の変化があります。
また場所により道路環境も様々です。
特に雪の多い日やキャンプ場周辺の悪路などでは、2WD車ではタイヤがうまく路面をつかめずに安定した走りができない恐れがあります。
また2WD車は主に駆動する方のタイヤが減るため、定期的に前後のタイヤを入れ替えないと燃費に影響する恐れがあります。
スーパーなどの立体駐車場ではスロープが急こう配な所もありますよね?
「スロープ途中で渋滞が発生し、アクセルを強く踏まないとスムーズに前進できなかった」という経験をした方もいるでしょう。
2WD車は4WD車に比べ、坂道発進時のスムーズな加速にも影響が出ます。
クロスビー4WDのメリット
- 走行安定性が優れている
4WD車を購入する理由として最も多いのが「走行安定性の良さ」でしょう。
雪国に住んでいる方なら冬の間は特に4WD車がその性能をいかんなく発揮してくれます。
またアウトドア派の方もキャンプ場周辺の悪路や、キャンプ場までの道路は急こう配が続くため4WD車を選ぶ方が多くいます。
4WD車は2WD車に比べて燃費が悪いのは、タイヤ全てに動力を伝えるため使用する部品の数が多くなるためです。
そのため、「4WD車が欲しいんだけど燃費が・・・」と嘆く方が少なくありません。
しかし、スズキクロスビーの4WD車の燃費は2WD車とあまり変わらない20.6㎞/Lです。
実際「日本最大級の車SNSサイト みんカラ」のある投稿者のデータによると、平均燃費は15km/L程度でした。
15km/L程度ですと、ミニバンのおよそ2倍の燃費があります。
スズキクロスビーは4WD車にしては燃費がいいので、普段の通勤や買い物の足として十分利用できるでしょう。
- 任意保険が安くなることがある
また意外と知られていないのが、4WD車の方が任意保険が安くなる可能性があることです。
自動車保険会社は運転手の年齢・事故率・年間走行距離・車の種類(スポーツカーなどは割高)など様々な要因を元に保険料を算出します。
保険会社により対応は異なりますが、「4WD車は走行安定性が高く、事故率が低い」という判断基準を元に、保険料を安く設定するところもあります。
クロスビー4WDのデメリット
- 2WD車に比べ燃費が悪くなる
「クロスビー2WDのメリット」の章で、「4WD車は2WD車に比べ車体重量が40㎏重い」とご紹介しました。
勿論この40㎏の差は常に付きまとうため、クロスビーを長年乗り続けたい方にとっては燃費はデメリットでしょう。
- 自動車重量税の軽減がない
スズキクロスビーの4WD車は国土交通省審査「平成27年度 燃費基準+5%」達成していません。
そのため、自動車取得税・自動車重量税の減免を受けることができません(車体重量が重い分仕方ありませんが)。
やはり4WD車は「コストよりも走り重視」の方向けのタイプだと言えますね。
総合的にはどっちがいい?
スズキクロスビーの2WD車、4WD車を比較してどちらがいいかは各個人の「こだわり」によるところが大きいでしょう。
車を継続して所有するには税金やガソリン代だけでなく、自賠責保険・任意保険・駐車場代・定期点検などのメンテナンス代・故障した際の修理代など何かと費用がかかります。
そのため、「少しでも燃費のいい車に乗りたい」「自動車取得税・自動車重量税の優遇を受けたい」という方には2WD車がおすすめです。
一方、「燃費は極端に悪くなければ、それほどこだわらない」「とにかく走りにこだわりたい」「任意保険料や万が一の事故率を考えればあまり変わらない」と考える方には4WD車がおすすめです。
まとめ
いかかでしたか?
今回の記事では「スズキクロスビーの2WD車と4WD車」の違いについてご紹介しました。
あこがれのマイカーと長く付き合うには、予備知識が必要不可欠です。
1つの車種でも様々なタイプやグレードがあり、装備や性能が異なります。
決して安い買い物ではないので、より慎重に車購入を検討するのがいいでしょう。
最後に今回の記事の内容をまとめてみました。
- スズキクロスビーには2WD車と4WD車の2種類がある。
- 2WD車の方が燃費が優れている。
- 2WD車は自動車取得税20%、自動車重量税25%の減免が受けられる。
- 4WD車の方が走行安定性が優れている。
- 4WD車は任意保険が安くなることがある。
- 車の維持費を節約したいなら2WD車、走り重視なら4WD車がおすすめ。
今回の記事を読んで、スズキクロスビーを買ってみたい方にとって少しでもお役にたてればと思います。
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