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我らがスズキ・クロスビーの仮想ライバル車として今回ご紹介するのは、ホンダのフィットクロススタイルです。
燃費だけをみると、ホンダフィットのハイブリッドは秀逸で、スズキクロスビーのマイルドハイブリッドではどうしても性能が下回ってしまいます。
フィットクロススタイルとくらべてクロスビーの良さはどこにあるのか?
カタログスペックを参考にしながら、メリット・デメリットなど徹底的に比較検証していきましょう。
目次
フィットクロススタイルとは?
引用:https://www.honda.co.jp/ACCESS/fit/exterior/package_crossstyle/
ホンダのフィットクロススタイルとはどのような車なのでしょうか?
ホンダではおなじみのコンパクトカー「フィット」ですが、フロントやリアなどにさまざまなアクセサリを施すことができます。
数あるホンダの純正アクセサリーの中で、FIT用のえりすぐりの「お得なパッケージ」として以下の3つがあります。
- クロススタイルパッケージ
- プロテクションパッケージ
- 新車パッケージ
その中でクロススタイルは、SUVに寄せたパッケージとして提供されています。
2017年6月30日のFITのマイナーチェンジの際に追加されました。
クロスビーとは
引用:https://minkara.carview.co.jp/car/suzuki/xbee/
スズキのクロスビーですが、名前をみてすでにお気づきの通り、「クロス」という表現を用いてます。
フィットクロススタイルとネーミングの時点でかなりコンセプトがかぶっていることがわかります。
クロスビーは”X(crossover) to BE exciting”からきています。
2017年12月25日にデビューしましたから、果たしてどちらがまねたのかはよくわかりません。
むしろ、「日常を超えていこう」というコンセプトが共有されていると見たほうがいいかもしれません。
クロスビー vs. フィットクロススタイル デザインを比較
まずは両者のデザインについて、それぞれの開発コンセプトも参考にしつつ、色や装備のバリエーションなどを中心に、外観、内装に分けてみていきましょう。
外観の比較
フィットクロススタイルでは、もともとのフィットに加えて、
- ロアガーニッシュフロント
- ロアガーニッシュリア
- テールゲートデカール
- ボディサイドモール
- ホイールアーチ
- ロアガーニッシュサイド(バンパーダークグレー)
が装着され、SUVらしさとスタイリッシュさを共に備えた洗練されたデザインとなってます。
ロアガーニッシュサイドやホイールアーチなどの追加により、車幅が広くなり、もともと5ナンバーだったのが3ナンバーになります。
カラーは12色、特にクロススタイル用の独自カラーは用意されてないようです。
一方でクロスビーはどうでしょうか?
カラーは11色用意されてます。
外観はやはり、シルエット的にハスラーを彷彿させる独特な形です。
ハスラーを少し大きくしたような、そんな外観になってます。
しかし、やはりSUVを意識していることもあり、実際の外観をみると、ハスラーにはない力強さを感じます。
ハスラー的な愛嬌と、SUV的な力強さを併せ持った外観といえるでしょう。
内装の比較
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/interior/design/
フィットのクロススタイルはあくまでも外装のアクセサリなので、内装は標準のフィットの内容となります。
ブラックとブラウンの二色で構成されたシックなスタイルで、材質も光沢のあるなめらかなスエードを使用。
上品な仕上がりになってます。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/xbee/interior/
クロスビーの内装はどうでしょうか?
色調は2色のシックなスタイルになっており、外観の色と合わせてイエロー、オレンジ、アイボリーの3色のアクセントの色のうち1つが選ばれているようです。
目を引くのはでこぼこしたシートパターンで、SUV風の力強い印象を与えます。
外装と同じく、やはり内装を比較しても、フィットはシックでスタイリッシュに、クロスビーはシックさはもつものの、SUVらしい力強さを感じる仕上がりになってます。
クロスビー vs. フィットクロススタイル 燃費、エンジンスペック、パワートレインを比較
では、燃費やエンジン、モーターのスペックを比較してみましょう。
燃費の比較
まずはJC08モードで両者の燃費を比較してみましょう。
フィットクロススタイル
(ハイブリッド) |
クロスビー | |
燃費(km/l) | 28.0-37.2 | 22.0(2WD)
20.6(4WD) |
クロスビーはスズキのマイルドハイブリッドを採用しているとはいえ、燃費についてはフィットのハイブリッド車に軍配があがってしまいます。
エンジンスペック、パワートレインを比較
エンジンスペックやパワートレインはどうでしょうか?
フィットクロススタイル
(ハイブリッド) |
クロスビー | ||
エンジン | 種類 | 直列4気筒DOHC | 直列3気筒DOHC直噴ターボ |
排気量 | 1.5リットル | 1.0リットル | |
最高出力 | 81kW/6,000rpm | 73kW/5,500rpm | |
最大トルク | 134Nm/5000rpm | 150Nm/1700~4000rpm | |
モーター | 最高出力 | 22kW/1313-2000rpm | 2.3kW/1000rpm |
最大トルク | 160Nm/0~313rpm | 50Nm/100rpm | |
トランスミッション | 7速AT | 6速AT | |
駆動方式 | FF/4WD | FF/4WD | |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
ハイブリッドだけあって、フィットクロススタイルのモータの特性は、クロスビーを上回ってます。
ただ、エンジン部分については、クロスビーも負けてません。
排気量や最高出力は少ないものの、最大トルクではクロスビーのほうがフィットクロススタイルを上回っています。
クロスビー vs. フィットクロススタイル 価格を比較
一番気になる価格ですが、両者、どのような販売価格になっているでしょうか?
フィットクロススタイル
(本体+アクセサリ) |
クロスビー | |
価格 | 157万~238万 | 177万~215万円 |
価格で言うと、クロスビーはなかなか強気の価格となってます。
近年、車の家電化が指摘されて久しいですが、車を燃費やパワーなどの基本スペックで比較すると、どうしてもクロスビーは厳しい評価となってしまいます。
これらのスペックには出てこない良さ、それがクロスビーの良さでしょう。
スペックに出てこないクロスビーのメリット
では、スペックに出てこないクロスビーの良さはなんでしょうか?
いくつかありますが、それはなんといっても、路面状況に応じて柔軟に走りを選択できる4WDシステムにあるでしょう。
4WDシステムは、以下の4つの路面状況に応じて、スイッチ1つで運転モードを切り替えることができます。
- スポーツ:高いトルクを維持し、エンジン回転数を高めにキープすることにより、スポーティーな走りを実現します
- スノー:逆に必要以上のトルクを押さえ、雪による空転を避ける運転モードです。アイスバーンにも向いてます。
- グリップコントロール:同じ空転回避でも、こちらはぬかるみなどの場合。スムーズな発進をサポートします。
- ヒルディセントコントロール:hill(丘)descent(降下)ということで、急な下り坂でブレーキがなくても時速7キロをキープして降りることができます。
さすがはクロスビー。
どんな路面環境にドライバーは困っているのか、本当にわかってますよね。
まとめ
やはり、フィットは、いわゆる車のスペックはかなり高いが、実際のところ、SUV風にアクセサリを外装に着けているにすぎません。
クロスビーは違います。
本当に日常をクロスオーバーして、ぬかるみでも雪道でも、傾斜のある山道でも、どこでもぐいぐい私たちを連れて行ってくれる、そんな車といえます。
SUVとしての走る楽しみを味わいつつ、高いトルク力、標準的な燃費の良さを実現するクロスビー。
一度、購入を考えてみてはいかがでしょうか?
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